20th Anniversary

トップが語る「Biz/Browser」20周年の感謝
お客様に恵まれたからこそ、20年間にわたり進化を続けられた

株式会社オープンストリーム プロダクト事業部の「Biz/Browser」が、2019年10月にリリースから20周年を迎えます。
その20年間を振り返ってみると、Biz/Browserはどのような価値をお客様に提供し、お役に立ってきたのでしょうか。
代表取締役社長 吉原和彦に、製品の「これまで」と「これから」について語ってもらいました。

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株式会社オープンストリーム
代表取締役社長

吉原和彦

20年間で2,000社を超える企業が採用

オープンストリームはAIやIoT、クラウド、ビッグデータなど最先端の技術を使ったシステムインテグレーション事業と、業務システム向け「Biz/Browser」を中心としたプロダクト事業の2つのビジネスを展開しています。
システムインテグレーション事業とプロダクト事業で、それぞれお客様の層は異なりますが、共通しているのはエンジニアの技術レベルが非常に高いことでしょうか。さらに、技術者であってもビジネスの視点を持ち、エンジニア自らがマーケットと対話することで、お客様のニーズを掴んでいる点が当社の強みになっています。
2019年10月、Biz/Browserはリリースから20年を迎えます。現在、2,000社を超えるお客様に採用されてきましたが、どこかで特需があったわけではなく、毎年約100社ずつ導入企業をコンスタントに積み重ねてきました。
もともと20年前の発売当初は、「効率のよい入力環境を提供するリッチクライアント製品」として、お客様に選ばれていました。その特徴は、当然今でも変わっていません。
ただ最近では、Biz/Browserでシステム構築しておけば、OSやブラウザのバージョンなど外部環境が変化しても影響を受けづらく、「システムを長期間、安定的に運用できるツール」として評価されています。お客様から業務システムの運用コストを低減できる製品だと認識され、それを契機に導入が決定する傾向が強まっているのです。
ITを利用する企業からも、「業務システムの運用コストが重荷だ」という声を聞くことが多くなっています。業務システムの機能を追加したわけではないのに、IT環境が変わるだけで、システム改修やテストなどのコストがかかることへの不満が背景にあるのでしょう。

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実績の乏しい製品を導入するには勇気が必要だった

一度Biz/Browserを導入されると、多くのお客様が10年、15年という長い期間にわたって利用いただきます。それは、業務システムの運用コストが確実に減っていくからだと考えています。
ある大手企業のCIO(最高情報責任者)の方からも、「採用してからの10年間で、ほぼすべての業務でBiz/Browserを使うようになったため、5~6億円の運用コストを削減できた」という具体的な成果を伺いました。他のお客様から、同様の声を聞くことが多く、長く使えば使うほど削減効果が現われやすいことを、我々としても実感しています。
Biz/Browserは自社プロダクトですから、開発からサポートまで国内で対応する体制を構築できています。そうした体制も、お客様が安心して使えることにつながっているようです。
また、以前なら導入を主導するのは情報システム部門でしたが、最近では事業部門がシステムの内製化ツールとして採用するケースも増えています。通常、システム改修を社外のベンダーに依頼すると、何カ月もかかってしまうのが当たり前です。しかし、自社内で開発するとニーズに即応できるため、内製化に力を入れるお客様が増えています。
そのようなお客様にBiz/Browserは選ばれています。Biz/Browserは、難易度が低く、国産という安心感、マルチデバイス対応で生産性の高い開発を実現できます。システム改修のスピード感も、事業部門にとっては大きなメリットになります。
Biz/Browserは企業規模の大小や業種を問わず、幅広い企業に利用されてきました。今もお客様から、様々な期待や要望が寄せられています。その声に耳を傾けることで、製品としても大きな進化を遂げることができました。そうした意味でも、本当にお客様に恵まれてきましたし、それが20年間製品を提供し続けられた最大の理由だと考えています。
現在2,000社超に導入されていることもあって、新規導入にあたり実績も豊富に示せますから、お客様としても大きな心配もなく採用できます。しかし、20年前のリリース直後はもちろん、まだまだ導入実績が少ない時期にBiz/Browserを選ぶのは本当に勇気が必要だったと思います。
安心感を優先して大手ベンダーに依頼する選択肢もあったでしょうが、知名度だけでなはなく、Biz/Browserの中身を精査した上できちんと評価し、導入を決めてくれたお客様は、私たちにとって恩人のような存在です。

お客様の声に耳を傾け、ニーズに合わせて成長を続ける

Biz/Browserのお客様は、どのような製品が自分たちに合っているか、現状で足りないものは何か、様々に試行錯誤しながら、
積極的に製品を活用して成果を出されています。
そうしたしっかりしたお客様が、利用し続けてくれることが当社にとって、かけがえのない大きな財産になっています。
オープンストリームはマーケットとの対話を大切にして、20年間Biz/Browserを進化させてきました。自分たちでいくら優れた製品だと思っていても、
お客様に選ばれなければよい製品とは言えません。本当にマーケットで必要とされているのか、
今現在、どういった点で役立っているのかを常に意識して製品開発を行っています。
そのよい例がハンディターミナルでしょう。マイクロソフトがハンディターミナル向けOSのサポートの終了を発表したことで、
OSをWindowsからAndroidに切り替える流れが強くなっています。
Biz/Browserを使ってアプリケーションを開発しておけば、OSがもしAndroidになっても、どのメーカーの製品を採用していても、
使い続けられます。このメリットが認識されて、ハンディターミナル向けの「Biz/Browser HT」のリリースにあたっては、
多くのメーカーからエンドースメントを寄せられています。
これからの5年先、10年先を見据えると、業務システムの形も大きく変わっていくでしょう。
直近だけを見てもRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)の導入が進みますし、
近い将来には入力もキーボードから音声に変わっていくのではないでしょうか。
そうした中でもマーケットと地道に対話を続け、お客様のニーズに応えて、当社の事業やBiz/Browserをしっかり成長させたいと考えています。
実際、Biz/Browserの導入企業はコンスタントに増え続けているものの、市場拡大のポテンシャルはまだまだあると見ています。
私たちがさらに、Biz/Browserの認知度向上に努めることで、年間200社が採用してもらえる可能性を秘めているかもしれません。
これからも製品の進化を継続し、毎年200社、300社と、企業の業務システムに導入してもらえるよう、
Biz/Browserを知っていただく活動にも注力したいと考えています。

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